英検準1級2次試験対策・学習法
英検準1級2次対策向け学習法。
英検ではTOEICと違って、2次試験でスピーキング能力が問われます。
試験形式は決まっていますので、それに特化した学習をすることで合格に近づくでしょう。
試験形式の紹介と同時に対策として何をしたらいいかをまとめました。
意外と英検の2次対策向けの対策法は書かれていることが少ないので参考になればと思います。
2次試験のパートは全部で3つでフリートーク・ナレーション・Q&Aとなります。
メインがナレーションとQ&Aになり、それぞれ
ナレーション15点
Q&A20点
といった配点が与えられています。
フリートークなど全体と通してアティチュードに3点がプラスされ全部で38点満点です。
そして合格点が22点なため、だいたい6割程度の点数をもらえると合格となります。
もう少し細かく配分を見ると、
アティチュードは1:普通、2:よい、3:とても良いに分けられます。
Q&Aのパートは4問ありますので、それぞれにつき5段階評価です。
(何かしら答えたら、確か2点貰えると思います。)
ナレーションに関しても確か5点項目が3つあったと思います。
それでは、それぞれの項目に向けてどのような対策や学習をしておけばいいか記載してみます。
不評があるように、この3点は3が貰えたらラッキー程度であまり気にするといけないと思います。
明るく、元気に話す姿勢を見せろといっても、みんなそうしていると思います。
この点数はもう点数を取ろうという気持ちを持たないほうが私はいいと思っています。
ただ、最初の挨拶の後で少し会話がある場合は聞かれる内容には定番があります。
「Please tell me about yourself a litte(自己紹介してください)」
「How did you come here today? and How many time did it take?(交通手段)」
などなど、後は「何で英語の勉強しているの?」などです。
「How are you feeling today?」などの軽い挨拶の場合もあります。
簡潔な自己紹介ぐらいは出来るように練習しておくのはいいでしょう。
(自己紹介は普通にコミュニケーションで必要ですからね。)
試験は教室に入った後、試験監督から4コマ漫画の描いたカードを渡され、
それを見て1分間でストーリーを考え、制限時間2分でナレーションを行います。
http://www.eiken.or.jp/listening/grade_p1/secondstage/Sample-2ji-p1kyu.pdf
英検のホームページにサンプル問題がありますので、それを見てください。
まずは緊張した中で1分間で全体のストーリーの流れを構築するのが難しいと感じます。
2分間ということは1コマにつき30秒です。
30秒というのは、だいたい2~3分の英文を1コマについて話すことになります。
短い時間の中でストーリーを作るのは難しいですが、ある程度話す内容を
枠に当てはめてしまえば、考えが発散せずにストーリーが出来ると思います。
フレームとしては3つの枠を用意します。
1.コマ内の行動/状況/状態の説明(ストーリーの流れのメインポイントとなる部分)
2.1の状況の詳細の説明(1をサポートする説明です)
3.感情表現(登場人物の心理状態を説明)
固執しすぎて文が出なくてもいけませんが、枠を知っているとストーリーが作りやすいです。
先ほどのサンプル問題に模範解答がありますので、当てはめて見ましょう。
One day, a new employee was about to finish his first day of work. Although the other people in the officewere still working, he had other plans. He was looking forward to playing tennis later that evening, so he punched his timecard and left punctually at five o’clock.
The next morning, he was called in to see his manager. The manager gave him a large stack of documents and explained that the work needed to be finished by the end of the week. The man was a little surprised because there seemed to be so much work to do.
Throughout the week, the man worked overtime to complete the assignment. He was tired and disappointed that he had no time to play tennis.
On payday, the man opened his pay slip and was shocked to see that, despite all the overtime he had done, the company had not paid him for it.
3つの枠にあわせて色分けしてみました。
赤色が全てのコマで必要とする1つ目のメインストリームです。
あまり長くない1文で大丈夫だということが理解できます。
物語の内容を簡潔に正確に伝える必要があります。
青色の詳細説明がコマの中のながで見つかるその他の情報を使って赤色の内容をサポートします。
また全てのコマの表現に緑色の感情表現を使っていることが分かると思います。
さらに英検準1級のナレーションでは、コマの中に英語がそのまま使われている部分があります。
それを青色の詳細の説明の時に積極的に利用するようにしましょう。
無理に自分で考えるのではなく、うまく利用することで楽にナレーションができます。
4コマで確実にあるのが
・会話文(噴出しになって英文がそのまま書いてある)
・頭の中のイメージ(バブリングで絵が描いてある)
・新聞やTVなどに文字が書いてある
これらの3つです。
これらの3つに関してはある程度定型文が使えます。
一つ一つ追ってみましょう。
・会話文(噴出しになって英文がそのまま書いてある)
サンプル問題では2コマ目にあります。
模範解答を見てみると
explained that the work needed to befinished by the end of the week.が対応する部分です。
模範解答では、カードに書いてある文を少し変えて(間接話法)説明しています。
その方が、点数が高いのかも知れませんが、慣れない場合は無理をせずにそのまま直接話法でいいでしょう。
これらの表現は例を挙げるとこういった表現がそのまま使えます。
・He told his wife/son/daughter (not)to ~.
・He said to his wife that ~
・He explained to his wife/daughter about ~.
・He pointed out that ~ .
・He discussed the issues with their family.
・They were talking about ~.
・She was talking to her mother on the phone.
・He asked his wife/daughter to ~.
・He asked for advice about ~.
・He asked her if/whether she could ~.
・He complained that ~.
殆どがこういった表現で対応できます。最悪saidを使えばいいでしょう。
・頭の中のイメージ
サンプル問題では1コマ目と3コマ目にありますね。
これは感情表現やその理由を補助するためのものとして利用できます。
1つ目では
He was looking forward to playing tennis が当てはまります。
3つ目では
He was tired and disappointed that he had no time to play tennis.
ですね。
単純にthink aboutを使うのが最も簡単ですが、これらの表現もいくつかのパターンがあります。
表情から読み取れる感情表現のパターンも同時に記載しておきます。
・He was looking forward to ~.
・He thought that ~.
・He thought more about ~.
・He was thinking of ~ing.
・it remind him that ~
・He wanted to ~.
・He wanted her to ~.
・He seemed/looked very concerned/tired/excited/dissapointed/happy/angry.
・He was concerned about ~
・He was worried about ~
・He was very excited.
・He was very dissapointed with ~.
・He was reluctant to ~.
・He was happy with ~.
・He felt uneasy/sick/distraught/uncomfortable/tired.
・He got irritated/confused.
・He hated to ~.
・He regreted ~ing.
・He regreted to ~.
・He felt a sense of relief/security/accomplishment.
・He felt refreshed.
・He was upset.
・He was annoyed to see/hear that ~.
・He was shocked to see/hear that ~.
これぐらいのパターンを覚えてておいて練習で使っておくと本番でも大抵使えます。
・コマのなかに書いてある文字
せっかくヒントを書いてもらっているので使わない手はありません。
サンプルの中では、1コマ目の時間、2コマ目のmanagerの文字、4コマ目の紙にある文字です。
模範解答でも
so hepunched his timecard and left punctually at five o’clock
The manager gave
despite all the overtime he had done, the company had not paid him for it .
と文を長くするために使われています。
後はコマの左上にも、時間の情報があります。こちらも時間埋めに使いましょう。
模範解答では全てメインポイントの1番最初に加えています。
(余計なことを考えずに、文を長くするのに使えばいいと思います。)
これはパターンを覚えるのではなく、文章の中にうまく組み込んで短い文章を
長くさせることができる有効なヒントとして使ってください。
如何でしょうか?こうやって見てみると枠に当てはめると考えることは少ないし
いくつかのパターンや文字の補助があれば文章が作れるのではないでしょうか?
さらに、覚えておけば使えるパターンも書いておきます。
行動や結果の説明(物語の動きの説明)
・He decided to ~.
・He made a decision to ~.
・He ended up ~ ing.
・He was enjoying ~ing.
・They had a good time with thier ~.
私などは良く練習の時に、decidedを使うと思いました。
もちろん繋ぎ言葉も便利です
・Because he ~
・As he ~
・Since he ~
・while ~ing
・But he ~
・Although he ~
・Suddenly,
・Unexpectedly,
・Unfortunately,
サンプルの模範解答ではAlthoughにdespite,そしてbecauseがありますね。
becauseはサポートの文つくりの繋ぎに使いやすい接続詞です。
これらのパターンは練習の中でこれは使えるなと思ったものをノートなどに
書き留めておいて、自分のパターンに組み込めばいいでしょう。
もちろん試験じゃなくても、何かを説明したいときに使えるものばかりです。
【全体を通しての注意点、まとめ】
いろいろと書きましたが、全体のまとめと、書ききれなかった細かい注意点をまとめておきます。
・ストーリー構成は、ある程度枠に当てはめて作る
・書いている内容を確実に使って、文を補足する。
・自分が使える簡単な構文を使う、ある程度のパターンは覚えておくと使える
その他の注意点
・時制を過去で一致させる
・複数単数や3単元のsなどにも気をつける。
・落ち着いて、沈黙がないように喋る(難しいですが…)
【練習法】
上記のことを頭において、実際に自分で4コマの漫画から、
時間を計ってストーリーを考えナレーションをします。
1人でやる場合は、必ず録音をして結果を確認するのがいいでしょう。
また練習するものは模範解答が存在するほうが、何が悪いのか復習できるし、
模範解答から「これは使えそうだ」という表現を
上記であげたようなパターンの一つとして記憶して使うことが出来ます。
またシミュレーションするのを付き合ってくれる相手がいるなら
是非、対面で慣れておいたほうが良いと思います。
私の場合は残念ながら、相手がいませんでしたのでオンライン英会話スクールを使いました。
英検対策講座を持っているバリューイングリッシュさんにお世話になったので
参考に記載しておきます。
それぞれ5点の配分があり、最低でも1点が貰えることになります。
http://www.eiken.or.jp/listening/grade_p1/secondstage/Sample-2ji-p1kyu.pdf
先ほど提示したサンプル問題にも質疑応答の文が載っているので参考にしてください。
問われる4つの質問はだいたい決まっていて、気にする必要はありませんが
参考に覚えておいてもいいでしょう。
Q1.ほぼ「何コマめの写真を見てください、あなたがこの人ならどう思う?」といった質問です。
Q2~Q4もはストーリーに関連した質問がほとんど占めます。
Q3,Q4はストーリーに近からず遠からず社会的な問題(issue)に関して意見を求めるような質問があります。
質疑応答のパートで重要なことは、論理的に答えることができるかです。
質疑応答のパートも答え方を枠にして答えると、論理的に答えることができます。
1.質問の答え(Yes,No)かI think~などで答える意見。5W1hの答え
2.答えをサポートする理由付け(例や根拠が含まれるとベスト)
模範解答を見る限りではこの2つを含み2文程度で簡潔に答えると良さそうです。
確実に質問に対して、明確な答えを言う、そしてサポートする理由を何かしらつける。
うまく伝われば高得点の評価になるでしょう。
模範解答のサンプルの答えを見ながらコツを見てみましょう。
赤色の部分が1の答えになる部分、その他がサポート部分です。
No.1 Please look at the second picture. Do you think the boss was right to give the employee so much work?
― Not really. The employee is new to the company, and he should be given more time to get used to the job and his new environment.
― Yes, I think so. Everyone in the company seems very busy, so it’s only fair that the new employee does his share of the work, too.
サポート部分で注目されるのはshouoldなどの助動詞を使うことも多いです。
No.2 If you were the employee in the fourth picture, what would you do?
― I’d go straight to the boss and ask her why I hadn’t been paid for all my hard work.
― I’m not sure, but first I’d probably ask around to see if my co-workers got overtime pay or not.
こちらの答えはwhat would you do?なので何をするのか(5W1h形式)を明確に答える必要があります。
またwouldで聞かれているのでwouldで答えるように気を配る必要があります。
Ifを使った質問では、If I were the employee in the fourth pictureなどで質問を反復して
文を補助するのと同時に考える時間を与えてあげることもコツです。
No. 3 Do you feel you work or study better when you are under pressure?
― Yes. In my case, if I have a deadline for an essay, I can really concentrate on my work. If there’s no pressure, I find it hard to get motivated.
― Well, I’m an artist. My work requires creativity, so I can’t work well under pressure. Sometimes I can create a painting in a week, but often it can take months.
こちらも基本的にはYes or Noをしっかり答えるほうがいいでしょう。
feelに関しては理由付けに自分の体験を回答のサポートとして使うと、
根拠が明確になります。
No. 4 Do you think young people’s attitudes toward their companies are changing?
― It’s impossible to generalize. Many new recruits are very loyal and hardworking, while others just want to earn money to pursue their leisure activities.
― Yes, I think so. Young people aren’t so interested in lifetime employment. They tend to change jobs more often than the older generation.
一つ目の模範解答はハッキリしていないのであまりオススメしません。
ハッキリしない答えは、理由付けも苦しくなるので、自分を苦しめるだけだと思います。
試験ですので解答時間にタイムリミットがあります。
その為、その場の回答でいいのですぐに理由がつく答えを明確に答えたほうがいいでしょう。
質問に対する答えは試験監督者の質問のリスニングが出来れば
問題ないと思います。時制などに気をつけるだけでいいでしょう。
問題は答えのサポートだと思います。
言いたいことは日本語では言えるのだが、英語でうまく言葉が出てこない人は
常に物事に対して、英語で考えて表現する癖をつけることが大切です。
それを元に練習法について書いて見たいと思います。
【練習法】
練習法としては普段から物事に関して、簡潔に英語で理由付けをする癖をつけます。
例えば、「朝早起きすることはいい事か?」なんてことを自分に問いかけます。
もちろん過去問などの問題集を使って質問に答えてもいいです。
模範解答のように2つの枠を意識して簡潔に答えてみましょう。
練習では、文にして書いてみてもいいと思います。
本番では考える時間がないので、方法としては瞬時に考えて答えた話し言葉を録音し、
それを文字に書き下ろしてみて、復習すると良さそうです。
こちらも出来れば、自分の回答が論理的で伝わったかを
フィードバックする相手がいると練習になります。
オンライン英会話スクールなどを活用して、先生に話したいことが伝わったか、
しっかり聞くこと、またさらに良い表現などを教えてくれる先生などに教わると良さそうです。
・質問がしっかり聞き取れなかった場合(または少し考える時間が欲しい場合)
もちろん聞きなおさずとも質問が理解できた場合は、少し間を置いてから
しっかりと答えましょう。(余計な減点のリスクを作る必要はないです。)
ただ自信がなかったりする場合は聞きなおしましょう。
ある情報によると、2回までなら減点の対象にならないようです。
I beg your pardon? / Could you repeat what you said ?
Could you say that(question) again? などなどサクッと言ってしまうと良いと思います。
一番厄介なのが、理解があやふやでしっかりしない答えで評価されることです。
質問の意図が分からなかった場合は、you mean / you asked ~って自分の言葉で
言い直して意図を確かめるほうが、的を得ない回答をするよりも良さそうです。
【全体を通しての注意点、まとめ】
Q&Aパートのまとめです。
・答えは簡潔・明確に(焦って話しを発散させると原点対象を増やしちゃいます)
・論理的に(答え+サポートの2つの枠を意識することで可能)
・質問が理解があやふやなら遠慮せず聞きなおす
その他の注意点
・沈黙を避ける、自信を持って答える(意外と態度が違うと印象が変わります)
・練習法としては英作文も効果的(試験は瞬時的に答える必要があるので注意)
・普段から英語で考える癖をつける。
以上が、英検準1級2次試験向けの対策です。
試験対策として書きましたが、もちろん普段の英語のコミュニケーションだけでなく
物事の見地を英語で考える良い練習になると思います。
あとは、2次試験の合格率は1次試験に比べて高いので、
リラックスした気持ちで本番に臨んで、練習したことが発揮できるように祈ります。
英検ではTOEICと違って、2次試験でスピーキング能力が問われます。
試験形式は決まっていますので、それに特化した学習をすることで合格に近づくでしょう。
試験形式の紹介と同時に対策として何をしたらいいかをまとめました。
意外と英検の2次対策向けの対策法は書かれていることが少ないので参考になればと思います。
英検準1級2次試験の試験内容と点数配分
まずは英検準1級の2次試験の流れを知っておくべきですね。2次試験のパートは全部で3つでフリートーク・ナレーション・Q&Aとなります。
メインがナレーションとQ&Aになり、それぞれ
ナレーション15点
Q&A20点
といった配点が与えられています。
フリートークなど全体と通してアティチュードに3点がプラスされ全部で38点満点です。
そして合格点が22点なため、だいたい6割程度の点数をもらえると合格となります。
もう少し細かく配分を見ると、
アティチュードは1:普通、2:よい、3:とても良いに分けられます。
Q&Aのパートは4問ありますので、それぞれにつき5段階評価です。
(何かしら答えたら、確か2点貰えると思います。)
ナレーションに関しても確か5点項目が3つあったと思います。
それでは、それぞれの項目に向けてどのような対策や学習をしておけばいいか記載してみます。
フリートーク
フリートークの内容を基本とするアティチュードの点数はネットでも不評があるように、この3点は3が貰えたらラッキー程度であまり気にするといけないと思います。
明るく、元気に話す姿勢を見せろといっても、みんなそうしていると思います。
この点数はもう点数を取ろうという気持ちを持たないほうが私はいいと思っています。
ただ、最初の挨拶の後で少し会話がある場合は聞かれる内容には定番があります。
「Please tell me about yourself a litte(自己紹介してください)」
「How did you come here today? and How many time did it take?(交通手段)」
などなど、後は「何で英語の勉強しているの?」などです。
「How are you feeling today?」などの軽い挨拶の場合もあります。
簡潔な自己紹介ぐらいは出来るように練習しておくのはいいでしょう。
(自己紹介は普通にコミュニケーションで必要ですからね。)
ナレーションパート
さて、このナレーションパートからがメインです。試験は教室に入った後、試験監督から4コマ漫画の描いたカードを渡され、
それを見て1分間でストーリーを考え、制限時間2分でナレーションを行います。
http://www.eiken.or.jp/listening/grade_p1/secondstage/Sample-2ji-p1kyu.pdf
英検のホームページにサンプル問題がありますので、それを見てください。
まずは緊張した中で1分間で全体のストーリーの流れを構築するのが難しいと感じます。
2分間ということは1コマにつき30秒です。
30秒というのは、だいたい2~3分の英文を1コマについて話すことになります。
短い時間の中でストーリーを作るのは難しいですが、ある程度話す内容を
枠に当てはめてしまえば、考えが発散せずにストーリーが出来ると思います。
フレームとしては3つの枠を用意します。
1.コマ内の行動/状況/状態の説明(ストーリーの流れのメインポイントとなる部分)
2.1の状況の詳細の説明(1をサポートする説明です)
3.感情表現(登場人物の心理状態を説明)
固執しすぎて文が出なくてもいけませんが、枠を知っているとストーリーが作りやすいです。
先ほどのサンプル問題に模範解答がありますので、当てはめて見ましょう。
One day, a new employee was about to finish his first day of work. Although the other people in the officewere still working, he had other plans. He was looking forward to playing tennis later that evening, so he punched his timecard and left punctually at five o’clock.
The next morning, he was called in to see his manager. The manager gave him a large stack of documents and explained that the work needed to be finished by the end of the week. The man was a little surprised because there seemed to be so much work to do.
Throughout the week, the man worked overtime to complete the assignment. He was tired and disappointed that he had no time to play tennis.
On payday, the man opened his pay slip and was shocked to see that, despite all the overtime he had done, the company had not paid him for it.
3つの枠にあわせて色分けしてみました。
赤色が全てのコマで必要とする1つ目のメインストリームです。
あまり長くない1文で大丈夫だということが理解できます。
物語の内容を簡潔に正確に伝える必要があります。
青色の詳細説明がコマの中のながで見つかるその他の情報を使って赤色の内容をサポートします。
また全てのコマの表現に緑色の感情表現を使っていることが分かると思います。
さらに英検準1級のナレーションでは、コマの中に英語がそのまま使われている部分があります。
それを青色の詳細の説明の時に積極的に利用するようにしましょう。
無理に自分で考えるのではなく、うまく利用することで楽にナレーションができます。
4コマで確実にあるのが
・会話文(噴出しになって英文がそのまま書いてある)
・頭の中のイメージ(バブリングで絵が描いてある)
・新聞やTVなどに文字が書いてある
これらの3つです。
これらの3つに関してはある程度定型文が使えます。
一つ一つ追ってみましょう。
・会話文(噴出しになって英文がそのまま書いてある)
サンプル問題では2コマ目にあります。
模範解答を見てみると
explained that the work needed to befinished by the end of the week.が対応する部分です。
模範解答では、カードに書いてある文を少し変えて(間接話法)説明しています。
その方が、点数が高いのかも知れませんが、慣れない場合は無理をせずにそのまま直接話法でいいでしょう。
これらの表現は例を挙げるとこういった表現がそのまま使えます。
・He told his wife/son/daughter (not)to ~.
・He said to his wife that ~
・He explained to his wife/daughter about ~.
・He pointed out that ~ .
・He discussed the issues with their family.
・They were talking about ~.
・She was talking to her mother on the phone.
・He asked his wife/daughter to ~.
・He asked for advice about ~.
・He asked her if/whether she could ~.
・He complained that ~.
殆どがこういった表現で対応できます。最悪saidを使えばいいでしょう。
・頭の中のイメージ
サンプル問題では1コマ目と3コマ目にありますね。
これは感情表現やその理由を補助するためのものとして利用できます。
1つ目では
He was looking forward to playing tennis が当てはまります。
3つ目では
He was tired and disappointed that he had no time to play tennis.
ですね。
単純にthink aboutを使うのが最も簡単ですが、これらの表現もいくつかのパターンがあります。
表情から読み取れる感情表現のパターンも同時に記載しておきます。
・He was looking forward to ~.
・He thought that ~.
・He thought more about ~.
・He was thinking of ~ing.
・it remind him that ~
・He wanted to ~.
・He wanted her to ~.
・He seemed/looked very concerned/tired/excited/dissapointed/happy/angry.
・He was concerned about ~
・He was worried about ~
・He was very excited.
・He was very dissapointed with ~.
・He was reluctant to ~.
・He was happy with ~.
・He felt uneasy/sick/distraught/uncomfortable/tired.
・He got irritated/confused.
・He hated to ~.
・He regreted ~ing.
・He regreted to ~.
・He felt a sense of relief/security/accomplishment.
・He felt refreshed.
・He was upset.
・He was annoyed to see/hear that ~.
・He was shocked to see/hear that ~.
これぐらいのパターンを覚えてておいて練習で使っておくと本番でも大抵使えます。
・コマのなかに書いてある文字
せっかくヒントを書いてもらっているので使わない手はありません。
サンプルの中では、1コマ目の時間、2コマ目のmanagerの文字、4コマ目の紙にある文字です。
模範解答でも
so hepunched his timecard and left punctually at five o’clock
The manager gave
despite all the overtime he had done, the company had not paid him for it .
と文を長くするために使われています。
後はコマの左上にも、時間の情報があります。こちらも時間埋めに使いましょう。
模範解答では全てメインポイントの1番最初に加えています。
(余計なことを考えずに、文を長くするのに使えばいいと思います。)
これはパターンを覚えるのではなく、文章の中にうまく組み込んで短い文章を
長くさせることができる有効なヒントとして使ってください。
如何でしょうか?こうやって見てみると枠に当てはめると考えることは少ないし
いくつかのパターンや文字の補助があれば文章が作れるのではないでしょうか?
さらに、覚えておけば使えるパターンも書いておきます。
行動や結果の説明(物語の動きの説明)
・He decided to ~.
・He made a decision to ~.
・He ended up ~ ing.
・He was enjoying ~ing.
・They had a good time with thier ~.
私などは良く練習の時に、decidedを使うと思いました。
もちろん繋ぎ言葉も便利です
・Because he ~
・As he ~
・Since he ~
・while ~ing
・But he ~
・Although he ~
・Suddenly,
・Unexpectedly,
・Unfortunately,
サンプルの模範解答ではAlthoughにdespite,そしてbecauseがありますね。
becauseはサポートの文つくりの繋ぎに使いやすい接続詞です。
これらのパターンは練習の中でこれは使えるなと思ったものをノートなどに
書き留めておいて、自分のパターンに組み込めばいいでしょう。
もちろん試験じゃなくても、何かを説明したいときに使えるものばかりです。
【全体を通しての注意点、まとめ】
いろいろと書きましたが、全体のまとめと、書ききれなかった細かい注意点をまとめておきます。
・ストーリー構成は、ある程度枠に当てはめて作る
・書いている内容を確実に使って、文を補足する。
・自分が使える簡単な構文を使う、ある程度のパターンは覚えておくと使える
その他の注意点
・時制を過去で一致させる
・複数単数や3単元のsなどにも気をつける。
・落ち着いて、沈黙がないように喋る(難しいですが…)
【練習法】
上記のことを頭において、実際に自分で4コマの漫画から、
時間を計ってストーリーを考えナレーションをします。
1人でやる場合は、必ず録音をして結果を確認するのがいいでしょう。
また練習するものは模範解答が存在するほうが、何が悪いのか復習できるし、
模範解答から「これは使えそうだ」という表現を
上記であげたようなパターンの一つとして記憶して使うことが出来ます。
またシミュレーションするのを付き合ってくれる相手がいるなら
是非、対面で慣れておいたほうが良いと思います。
私の場合は残念ながら、相手がいませんでしたのでオンライン英会話スクールを使いました。
英検対策講座を持っているバリューイングリッシュさんにお世話になったので
参考に記載しておきます。
Q&A(質疑応答)パート
ナレーションが終わると続けて試験監督者から4つの質問が出されます。それぞれ5点の配分があり、最低でも1点が貰えることになります。
http://www.eiken.or.jp/listening/grade_p1/secondstage/Sample-2ji-p1kyu.pdf
先ほど提示したサンプル問題にも質疑応答の文が載っているので参考にしてください。
問われる4つの質問はだいたい決まっていて、気にする必要はありませんが
参考に覚えておいてもいいでしょう。
Q1.ほぼ「何コマめの写真を見てください、あなたがこの人ならどう思う?」といった質問です。
Q2~Q4もはストーリーに関連した質問がほとんど占めます。
Q3,Q4はストーリーに近からず遠からず社会的な問題(issue)に関して意見を求めるような質問があります。
質疑応答のパートで重要なことは、論理的に答えることができるかです。
質疑応答のパートも答え方を枠にして答えると、論理的に答えることができます。
1.質問の答え(Yes,No)かI think~などで答える意見。5W1hの答え
2.答えをサポートする理由付け(例や根拠が含まれるとベスト)
模範解答を見る限りではこの2つを含み2文程度で簡潔に答えると良さそうです。
確実に質問に対して、明確な答えを言う、そしてサポートする理由を何かしらつける。
うまく伝われば高得点の評価になるでしょう。
模範解答のサンプルの答えを見ながらコツを見てみましょう。
赤色の部分が1の答えになる部分、その他がサポート部分です。
No.1 Please look at the second picture. Do you think the boss was right to give the employee so much work?
― Not really. The employee is new to the company, and he should be given more time to get used to the job and his new environment.
― Yes, I think so. Everyone in the company seems very busy, so it’s only fair that the new employee does his share of the work, too.
サポート部分で注目されるのはshouoldなどの助動詞を使うことも多いです。
No.2 If you were the employee in the fourth picture, what would you do?
― I’d go straight to the boss and ask her why I hadn’t been paid for all my hard work.
― I’m not sure, but first I’d probably ask around to see if my co-workers got overtime pay or not.
こちらの答えはwhat would you do?なので何をするのか(5W1h形式)を明確に答える必要があります。
またwouldで聞かれているのでwouldで答えるように気を配る必要があります。
Ifを使った質問では、If I were the employee in the fourth pictureなどで質問を反復して
文を補助するのと同時に考える時間を与えてあげることもコツです。
No. 3 Do you feel you work or study better when you are under pressure?
― Yes. In my case, if I have a deadline for an essay, I can really concentrate on my work. If there’s no pressure, I find it hard to get motivated.
― Well, I’m an artist. My work requires creativity, so I can’t work well under pressure. Sometimes I can create a painting in a week, but often it can take months.
こちらも基本的にはYes or Noをしっかり答えるほうがいいでしょう。
feelに関しては理由付けに自分の体験を回答のサポートとして使うと、
根拠が明確になります。
No. 4 Do you think young people’s attitudes toward their companies are changing?
― It’s impossible to generalize. Many new recruits are very loyal and hardworking, while others just want to earn money to pursue their leisure activities.
― Yes, I think so. Young people aren’t so interested in lifetime employment. They tend to change jobs more often than the older generation.
一つ目の模範解答はハッキリしていないのであまりオススメしません。
ハッキリしない答えは、理由付けも苦しくなるので、自分を苦しめるだけだと思います。
試験ですので解答時間にタイムリミットがあります。
その為、その場の回答でいいのですぐに理由がつく答えを明確に答えたほうがいいでしょう。
質問に対する答えは試験監督者の質問のリスニングが出来れば
問題ないと思います。時制などに気をつけるだけでいいでしょう。
問題は答えのサポートだと思います。
言いたいことは日本語では言えるのだが、英語でうまく言葉が出てこない人は
常に物事に対して、英語で考えて表現する癖をつけることが大切です。
それを元に練習法について書いて見たいと思います。
【練習法】
練習法としては普段から物事に関して、簡潔に英語で理由付けをする癖をつけます。
例えば、「朝早起きすることはいい事か?」なんてことを自分に問いかけます。
もちろん過去問などの問題集を使って質問に答えてもいいです。
模範解答のように2つの枠を意識して簡潔に答えてみましょう。
練習では、文にして書いてみてもいいと思います。
本番では考える時間がないので、方法としては瞬時に考えて答えた話し言葉を録音し、
それを文字に書き下ろしてみて、復習すると良さそうです。
こちらも出来れば、自分の回答が論理的で伝わったかを
フィードバックする相手がいると練習になります。
オンライン英会話スクールなどを活用して、先生に話したいことが伝わったか、
しっかり聞くこと、またさらに良い表現などを教えてくれる先生などに教わると良さそうです。
・質問がしっかり聞き取れなかった場合(または少し考える時間が欲しい場合)
もちろん聞きなおさずとも質問が理解できた場合は、少し間を置いてから
しっかりと答えましょう。(余計な減点のリスクを作る必要はないです。)
ただ自信がなかったりする場合は聞きなおしましょう。
ある情報によると、2回までなら減点の対象にならないようです。
I beg your pardon? / Could you repeat what you said ?
Could you say that(question) again? などなどサクッと言ってしまうと良いと思います。
一番厄介なのが、理解があやふやでしっかりしない答えで評価されることです。
質問の意図が分からなかった場合は、you mean / you asked ~って自分の言葉で
言い直して意図を確かめるほうが、的を得ない回答をするよりも良さそうです。
【全体を通しての注意点、まとめ】
Q&Aパートのまとめです。
・答えは簡潔・明確に(焦って話しを発散させると原点対象を増やしちゃいます)
・論理的に(答え+サポートの2つの枠を意識することで可能)
・質問が理解があやふやなら遠慮せず聞きなおす
その他の注意点
・沈黙を避ける、自信を持って答える(意外と態度が違うと印象が変わります)
・練習法としては英作文も効果的(試験は瞬時的に答える必要があるので注意)
・普段から英語で考える癖をつける。
以上が、英検準1級2次試験向けの対策です。
試験対策として書きましたが、もちろん普段の英語のコミュニケーションだけでなく
物事の見地を英語で考える良い練習になると思います。
あとは、2次試験の合格率は1次試験に比べて高いので、
リラックスした気持ちで本番に臨んで、練習したことが発揮できるように祈ります。
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